On Cloud Flash【Life with Sports】

先日の東京マラソンEXPOで、友人たちが集まっていた世界最軽量のクッショニングシューズを送り出す「On」のブースで手に入れたのが、このCloud Flashというモデル。

全世界に先駆けて、今回の東京マラソンEXPOでワールドプレミアされたと聞き、なおかつこのEXPOでしか販売しない、とのことだったので手に入れた。

聞けばこのCloud Flashは、Onが現在持てる最高の技術と素材を用いて作り上げた新作。しかもリオ五輪を舞台に製品テストがなされたという、生粋のレーサーシューズだ。

まだ足を通したばかりだが、素人なりの印象としては、アッパーが良い意味で存在を感じさせない。また路面から伝わる感触もソリッドな印象。今後、馴染んでどのように感じられるかが楽しみだ。

まだオフィシャルサイトに情報がないが、こちらに詳しく記されている。

未来への一歩【まなブログ for Life Goes On】

「未来への一歩」

最近、とても心に強く残った言葉だ。

それは、元オリンピックのMTB日本代表選手であり、現在はアイアンマンの世界選手権に5年連続出場している僕のトライアスロンの先輩であり仲間であり友人である竹谷賢二さんの口から出たものだ。

東京マラソンにおいて、サブ3.5(3時間半切り)を目指している僕の練習に竹谷さんがつきあってくれて、様々なアドバイスをしてくれた。

氏はスポーツの世界において、Dr.と呼ばれるくらいロジカルにトレーニングのことを話してくれる。自分の身体の動かし方について、極めて細かくチェックを入れて、それがいかに自身に影響を与えてくれるかを事細かに話す。一度では覚えきれないくらいに、様々なことを語る。もっとも氏は、そうして語ることで自分自身の理解としており、人に伝えると同時に自身の糧にもしている。そんな方だ。

特にMTBの元オリンピアンだけに、バイクにおけるペダリングについては圧巻で、ポジションの考え方に始まり、身体の各筋肉や関節の動き、動かし方、あるいは被験者そのものの不具合に至るまで、本当に事細かに話す。

要はロジカル。たぶんクルマのインプレッションを記してもらったら、非常にきめ細やかなものになるだろう。

そんな風にして、氏の話はとても論理的なのにもかかわらず、先日一緒に走っている時に、この「未来への一歩」という言葉が口から出たのだ。

一見すると、氏には似合わない情緒的な言葉だ。

もちろん実際のところは、これもまた論理的な話の中の言葉ではある。要はランニングをしている時に、自分は前方へ進んで行くわけで、そのためには歩を進める必要がある。ならば歩を進めるには、どの場所に足を置くのか?

その答えはつまり当たり前だが、走っている自分の目の前にこれからやってくる前方の路面である。だがそれは単純に場所であると同時に、時間軸で見れば先のこと…それをして、未来と表現したのだろう。

おそらく論理だけでいえば、未来という言葉を使わずに、目の前のその場所をなんらかの言葉で表現して伝えたり、あるいはランニングの足の動きの理論からのこの辺り…というだろう。そして氏ならば、いかにもそれを言いそうである。

が、実際に口から出たのは、「未来への一歩」。なるほどそれは、論理的にも正しいことながら、響きとしてとてもロマンを感じる。

僕はいま、東京マラソンに向けて練習を積んでいるけど、その時に苦しいながらも「未来への一歩」を踏み出しているのだ、と思うと、なんだかすごく勇気をもらったように感じて、自信になる。そして走り抜けた先の未来はとても素晴らしいものだろうと期待ができるし、またそうして僕は強くなり、もっともっと切り拓いていける人間になれる気さえする。

走っている時に、自分の足が未来を生み出していると思えたら、それはなんと素敵なことだろうか。そう思うほどに、

「未来への一歩」

という言葉がじんわりと染みる。

実際にはただ、マラソンを走るだけだし、そのための練習をしているだけ。だが、走るということには、どこか自分自身で積極的に、前へ向かって進んでいるような感覚がある。

それを思うとこの言葉は、まさに自分自身で未来をたぐり寄せるような感じがあるし、それを自分自身で行なっていると実感するから、気持ちがスッと軽くなるのだ。

Life Goes On、はじめます。

40歳を過ぎて、実に様々なことに興味が沸くようになった。

仕事もある程度順調になって、自由になる時間やお金も、たくさんではないけれど頑張れば捻出できるようになった。

それをして多分、大人になった、というのかもしれない。

同時にそれまでは自動車という趣味を仕事にしてきたから、公私ともにクルマにどっぷり浸かった生活で、他に興味を持つ必要もなかった。

が、自由になる時間やお金ができたことで様々な機会が訪れて、クルマ以外への興味が急速にわき始めたのだ。

40歳になったときに、ランニングを始めた。42歳になったときに、元F1レーサーの片山右京さんに勧められてバイクを始めた。43歳になったときに、日本を代表するトライアスリートの白戸太朗さんに勧められてトライアスロンに挑戦した。そしてアイアンマンを2回完走したことを含めてトライアスロンは10レース以上に参戦し、フルマラソンも4回走った。今年はツールドフランスのコースを走る市民レースであるエタップ・ド・ツールも走った。

クルマだけの生活から、ランをしたり、バイクに乗ったり、スイムをする生活へと変化を遂げた。また大型2輪免許を取得してモーターサイクルも乗るようになったし、サーフィンにも挑戦した。そうして様々な物事の魅力を知ったし、何より最高なのはこの歳になって、新たな仲間がたくさんできたことだ。

僕はもともと、自動車ジャーナリストとして原稿を書き始め、その後動画等も手がけるようになって、いまではセルフ・メディアも展開している。2010年にweb上の自動車コミュニティであるLOVECARS!(http://lovecars.jp)をスタートさせて、新たな時代のコミュニティを志向した。その後、スバルBRZファンクラブCLUBRZ(http://clubrz.jp)を立ち上げたり、メルセデス・ベンツCクラスのコミュニティであるC−Classroom(https://www.facebook.com/cclassroom/)も作った。

昔からWebが大好きで、1996年のインターネット黎明期には自分でHTMLを書いて自動車のwebサイトを作ったりもした。上記のコミュニティはそれらが後に活きたわけだ。また個人でメディアを構築することにも昔から挑戦していて、YoutubeのLOVECARS!TV!(https://www.youtube.com/user/manablog1)は既に、始めて8年が経ち、登録者数は5万5000人を超えるちょっとした自動車動画メディアになった。また最近始めたYahooニュース個人(http://bylines.news.yahoo.co.jp/kawaguchimanabu/)でも、様々な記事を投稿している。

また同時に40歳を過ぎて始めた趣味に関しても、Facebookを使ってコミュニティをいくつか作った。自転車を始めてすぐにFacebookで作った公開グループ「大人の自転車部(https://www.facebook.com/groups/151555314968932/)」は、いまではメンバーが1万4000人を超えるコミュニティとなった。またトライアスロンを始めるときにスタートした「初めてのトライアスロン部(https://www.facebook.com/groups/hatsutra/)」も、いまや1000人以上のメンバーが名前を連ねている。

そんな風にして僕は、webを使って新たなコミュニティを作ることも得意としていて、それがビジネスにもつながっていたりする。

そうして過ごしているうちに、また自分のメディアが作りたくなった。今度は自動車だけでなく、自分が趣味にしている様々なことも取り上げたらどうだろう? また僕は様々にブログを書いてきたけれど、日々感じたことや思ったことも、そうしたメディアで同じように掲載していったらどうだろう? そんな風に考えて今回このLife Goes Onというメディアを作ってみたのだ。

既にFacebookページの方で、なんとなく展開してきたけれど、webにしてここにいろいろと作っていこうと思う。

このLife Goes Onは言ってみれば、僕の興味の様々をどんどん投稿していく場所。それがいわゆる既存メディア同様の記事であったり、買ったものを単純に紹介する内容だったり、あるいはブログ的に日々を綴ったり、思うことを書いてみたり…となんでもありの、新たなパーソナル・メディアを展開しようという試みだ。

だから、どんな内容が投稿されるかはその時次第。とにかく様々なものをここに投げ込んでいって、多くの人に見てもらえるようにしたいと思うし、そこから興味を持っていただいた世界にエンゲージしてもらうきっかけができれば、と思うのだ。

そうしてここが僕の仕事であり、趣味であり、生活であり…全てを含んだ場として、僕の原動力になればと思って始めようと思う。まだささやかなスタートだが、もっともっと楽しい場所になることを目指して。

というわけで皆さん、ご愛顧のほどよろしくお願い致します。

2016年9月30日 河口まなぶ@Paris